【問題 39】

 乳幼児の精神発達検査に関する次の記述のうち,正しいものに○,誤っているものに×をつけた場合,下のa〜eの組み合わせの中から最も適切なものを一つ選びなさい。

A. 津守らの乳幼児精神発達診断法は, 0歳〜7歳の子どもを対象とし, 母親との面接により,乳幼児運動・情緒・知性・社会性など4領域についての発達状況を概観する。

B. ブラゼルトン新生児行動評価法は,新生児の平均的行動ではなく,最高の行動 (best performance) にもとづいて採点する。

C. ゲゼル式発達診断法の検査項目は,適応行動・粗大運動・微細運動の3領域で構成されており,乳幼児の行動を観察して発達評価表に記録する。

D. 遠城寺式乳幼児分析的発達検査法は,移動運動・手の運動・基本的習慣・対人関係・発語の5領域にそれぞれ26項目,言語理解領域に21項目の計151項目からなっている。


『臨床心理士資格試験問題集1』(誠信書房)より






 津守式も遠城寺式もベスト20にも入っおらず,しかも公認心理師試験には出ないと思うが,一応,最後にこの2つは取り上げておこうかなと(臨床心理士資格試験を受けた者の「こだわり」みたいなものですな)。それにしても何だか久しぶりにこういう記事を書いたような(笑)。

A.誤り(☓)。領域内容に情緒,知性は含まれていない。

私はある先生に「うんたんしゃーげーりー」と ̄親亜き探索・操作,社会,じ生譟きダ験莉慣,の5領域について査定すると習った(ように記憶している)。1〜12ヶ月,1〜3歳,3〜7歳の3つが用意されている。ポイントは面接者が養育者に項目を尋ねて実施するところ(3〜7歳の場合は養育者に記入してもらうことも可)。,鉢△発達指数を算出する。は鈴木ビネーとの相関が低かったらしく発達指数は算出しないようである。

ちなみに「うんたんしゃーげーりー」の「りー」は生活習慣のどこにもないので一体何だったのかは今にして思えば謎のままである。養育者の報告では主観的になりやすくまた月日も経ち修正の必要が大きくなったことによってあまり使われなくなった可能性がある。

B.正しい(◯)。これは試験には何回か出ていて平均的な行動ではなく最高の行動に基づいて採点するところがポイントとなっている。

C.誤り(☓)。ゲゼル式は ̄親姐堝亜僻細・粗大),適応行動,8生豺堝亜きじ朕諭歇匆颪4領域。

D.正しい(◯)。遠城寺式は検査者が実施して記入するまたは養育者が記入する。Aの通称・津守式とは異なり検査者が直接観察するもあるところがポイントである。適用年齢は0歳から4歳7ヶ月でスクリーニング検査である(津守式は診断)。なお臨床心理士試験受験時の私の5領域のゴロは「移・手・基・対・発・言」=「言ってきたハゲ」であった・・・。

*津守式遠城寺式も例えば『心理アセスメントハンドブック 第2版』(西村書店)では,前者は9領域(運動,探索,社会,言語,理解,生活習慣,食事,排泄,操作),後者は3領域(運動,社会,言語)となっており,こと領域に関しては,どの分類が正しいのか謎である。(平成11年度は回答に対する解説がないのでその辺は不明)。