個人的な予想では各尺度がどの障害を評定しているのかが判ればいい程度なのではと。

<ADHD>

1.ADHD-RS-【ADHD Rating Scale-検曄ADHD評価スケール)。

開発者:DuPaul5歳〜18歳。18項目(不注意:9項目,多動・衝動性:9項目)。4段階評定(0:ほとんどない,3:非常にしばしばある)。保護者や教師による他者評定。家庭版と学校版がある。評価時間約5分。カットオフ値を超えるとADHDが示唆される。


2.CAARS【Conners' Adult ADHD Rating Scales】(コーナーズ成人ADHD評価スケール)。

開発者:Conners18歳以上自己記入式(66項目)と観察者評価式(66項目)の2種類からなる。4段階評定。自分では気づいているが,観察者が気づいていない場合やその逆を比較したりもする。ADHD指標(ADHDかそうでないか),矛盾指標(回答に一貫性があるか)がある。

【オマケ】
DSM-5
不注意(9項目中6個:17歳以上は5個)
多動性と衝動性(9項目中6個:17歳以上は5個)
12歳より以前に少なくとも6ヶ月間症状が持続
*学校,職場,家庭など2ヶ所以上の状況でみられる。
*過去6ヶ月に起きた症状の種類で亜型診断(混合型,不注意優勢型,多動・衝動優勢型
*症状と機能障害の程度で軽度,中等度,重度にわけられる。
ストラテラコンサータ(登録された医療機関,登録された医師,登録された薬局)
「社会的,学業・職業的になんらかの困難が生じていること」が診断に必須


<ASD>


*出題委員に黒田先生が入っているので,テキストには出てないが,『公認心理師のための発達障害入門』(黒田美保)(金剛出版)から取り上げてみる。

<1次スクーリング用:1歳6ヶ月児健康診査>

1.M-CHAT【Modified Checklist for Autism in Toddlers】(乳幼児期自閉症チェックリスト修正版

開発者:Robins16〜30ヶ。養育者による他者記入式。23項目(対人コミュニケーション16項目,知覚反応や常同行動4項目,言語理解1項目,ダミー2項目(運動))。「はい」「いいえ」の2肢選択。所要時間約5分。 質問紙への回答と 1〜2ヶ月後の電話面接の2段階(発達の個人差を考慮)。6項目の短縮版がある。

<2次スクーリング用:弁別>

1.PARS-TRParentinterview ASD Rating Scale - Text Revision】(親面接式自閉スペクトラム症評定尺度 テキスト改訂版

開発者:発達障害支援のための評価研究会専門家が養育者に対して半構造化面接で評価1時間弱)。対象年齢は不明(質問内容から3歳以上成人まで)。 就学前(幼児期)57項目, 小学生(児童期)57項目, 中学生以上(思春期・成人期)57項目の3種。3段階評定(0:なし 〜 2:していない)。´↓いずれも,現在の症状を評定し,幼児期ピーク評定(幼児期の症状が最も顕著だったときの評定も行う。現在の症状,幼児期ピークともにカットオフ値あり。各年齢12項目の短縮版あり。

<診断・評価用:熟練度で診断にブレがないように>

1.ADI-R【Autism Diagnostic Interview-Revised】(自閉症診断面接 改訂版

開発者:Rutter専門家が養育者に対して半構造化面接で評価(90分から2時間)。主に幼児期の特性から判定(なのでその時期をよく知る人が回答者として望ましい)。 崕藉発達」 「言語と意思伝達機能」 社会的機能と遊び 「興味と行動」の4領域,計93項目,4段階評定。対象年齢は2歳以上。精神科等からASDの可能性があると紹介されたケース,スクリーニング検査でカットオフ値を超えているケースなどが対象。各質問で 現在の症状過去の症状をセットにして把握していく。診断基準に適合する項目から, 診断アルゴリズムに沿って4領域それぞれを判定。4領域それぞれにカットオフ値あり。なお, 現在症アルゴリズム(効果測定など)もある。研究目的で使用する場合は,研究用研修に参加して資格を取得することが義務。

2.ADOS-2【Autism Diagnostic Observation Schedule - Second Edition】(自閉症診断観察検査 第2版

ASD児者を対象とする半構造化面接を通した行動観察検査(アイコンタクト,表情,身ぶり,対人コミュニケーション)。対象は12ヶ月の幼児から成人。年齢と言語水準によって5つのモジュールあり。.皀献紂璽T(無言語〜1,2語文レベル:12ヶ月〜30ヶ月),▲皀献紂璽1(無言語〜1,2語文レベル:31ヶ月以上),モジュール2(動詞を含む3語文以上〜流暢に話さないレベル),ぅ皀献紂璽3(流暢に話す幼児〜青年期前期),ゥ皀献紂璽4(流暢に話す青年後期〜成人)。各モジュール40分から1時間。観察された行動について「A.言語と意思伝達」「B.相互的対人関係」「C.遊び/C.想像力」「D.常同行動と限定的興味」「E.他の異常行動」の5領域を構成する30項目を評定。 銑い泙重症度(比較得点)が求められる。◆銑イ診断アルゴリズムがあり「自閉症」「ASD」「非ASD」の診断分類が可能(,蓮峽念の程度」で分類)。研究目的で使用する場合は,研究用研修に参加して資格を取得することが義務。

【オマケ】
DSM-5
A)3項目は全て。B)4項目は2つ以上(*DSM-5では「感覚刺激への反応の異常」が追加)
*幼少期から一貫して続いている。
*B)を満たさないと社会的コミュニケーション症(*DSM-5から新設)
*レベル1〜レベル3の重症度水準あり(レベル↑,重症度↑)(*DSM-5から新設)
AQ(Autism-Spectrum Quotient)【自閉症スペクトラム指数
 →自記入式(児童用25点以上,成人用33点以上で診断の参考)
 →自覚が乏しいとカットオフポイントを超えない。
「社会的,学業・職業的になんらかの困難が生じていること」が診断に必須


<社交不安>


1.LSAS【Liebowitz Social Anxiety Scale】(リーボヴィッツ社交不安尺度)。
開発者:リーボヴィッツ。24状況(行為場面12,社交場面12)。4件法(感じる強度と,それを回避する確率をそれぞれ)自記入式。重症度判定有(30点超で境界域)。


<PTSD>


1.CAPS【Clinician-Administered PTSD Scale】(PTSD臨床診断面接尺度)。
30項目。他者評定。


2.IES-R【Impact of Event Scale−Revised】(改訂出来事インパクト尺度)。
開発者:ホロウィッツ。22項目。5段階評定。自記入式。


3.PDI【Peritraumatic Distress Inventory】(PDI日本語版)。
開発者:ブルネット。13項目。5件法。自記入式。

→ DMAT,DPATで現地に向かう人用みたいである。


*周トラウマ期(心的外傷体験の間とその直後の時期)

【オマケ】
DSM-5
)熟(体験),⊃入症状,持続的回避,と歡蠹変化,バ郷
爆心回避はこう:『ゴロで覚える!DSM-5』(メディカル・サイエンス・インターナショナル)]
*,らチ瓦討1ヶ月以上続く(1ヶ月以内のものは急性ストレス障害
*何でもかんでもPTSDにしてしまった犬糧疹覆ら5では,遼熟体験が限定された。
 → ー尊櫃砲泙燭牢蹐Δ死ぬ,⊃執錣焚我を負う,性的暴行を受ける
   *´↓を直接体験
   *他人に起こった´↓を直接目撃
   *家族や親しい友人に起こった´↓を耳にする(暴力的か偶発的か)。
   *´↓への繰り返し暴露
    →例1)遺体を収集する救急隊員
    →例2)児童虐待の詳細に暴露する警官
    *仕事に関連するものでない限り,コンピュータ,テレビ,映画,写真などで見た場合には適用しない
6歳以下の子どもの診断は若干異なる。


<物質関連障害>


1.CAGE【Cut Annoyed Guilty Eye-opener】(CAGE質問表)。
4つの質問。


2.KAST久里浜式アルコール症スクリーニングテスト】。
男性版10項目。女性版8項目。2件法。自記入。重症度判定有。


3.AUDIT【Alcohol Use Disorder Identification Test】(アルコール使用障害特定テスト)。
10項目の質問に回答。重症度判定有。


【オマケ】
DSM-5
*精神的依存:摂取欲求がコントロール困難が生じる状態
 身体的依存:摂取の中止で離脱症状が出る状態
*仕事の合間など1日の中で繰り返す飲酒
*飲んでは眠り覚めては飲む飲酒
*11項目中2つで軽症,4日で中等度,6つで重症と診断


以下は,テキストに載っているものの当ブログでは取り上げていなかった検査


<注意機能>

1.CAT【Clinical Assessment for Attention】(標準注意検査法

Span, 末梢検出課題, SDMT, 記憶更新検査, PASAT, 上中下検査, CPT,の7つの下位検査から成る。


2.CAS【Clinical Assessment for Spontaneity】(標準意欲評価法

面接による意欲評価スケール, 質問紙法による意欲評価スケール,F常生活行動の意欲評価スケール,ぜ由時間の日常行動観察,ノ彎嘉総合評価,の5つの下位検査から成る。


『標準注意検査法(CAT)と標準意欲評価法(CAS)の開発とその経過』を参照


<遂行機能検査>

1.日本版遂行機能障害症候群行動評価(Behavioural Assessment of the Dysexecutive Syndrome)
開発者:ウィルソン

2.言語流暢性検査(Word fluency test・Verbal fluency test)
意味カテゴリー流暢性課題
 カテゴリーの単語をできるだけ多く述べる
文字流暢性課題
 それぞれの文字から始まる単語をできるだけ多く述べる