【問題85】

 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)に関連する次の記述のうち,正しいものの組み合わせを下のa〜eの中から一つ選びなさい。

A. 措置入院とは,精神保健指定医の診察により,必要と認められた場合に,病院の管理者が本人の同意を必要とせずに入院させるものである。

B. 精神保健福祉センターは,地域の精神保健の向上および精神障害者の福祉の増進を図るための機関として都道府県に設置が義務づけられている。

C. 精神障害者保健福祉手帳1級は,身辺の安全保持や危機的状況での対応はおおむね適切であるが,なお援助を必要とする状態である。

D. 平成25年法改正により,これまで「保護者」には精神障害者に治療を受けさせる義務が課されていたが,保護者に関する規定が削除された。


(組み合わせ)

  a. A    B

  b. A    C

  c. B    C

  d. B    D

  e. C    D









何だか久しぶりの臨床心理士資格試験の過去問となります。さて,直前期になるこの時期,皆さん解けましたでしょうか?私は解けましたがただの運でした(笑)。

A 誤り(☓)。医療保護入院の説明とのこと。私は「病院の管理者が」というところで(☓)にした感じでした。措置入院は「都道府県知事が」なので。

B.正しい(◯)。「都道府県だったっけ?,市区町村だったっけ?」と判らず保留にした選択肢でした(笑)。これは難しい。

<精神保健福祉センター>
 1965(昭和40)年の精神衛生法の改正により,各都道府県に精神衛生センターが設置されることになった(1995[平成7]年)の法改正で精神保健福祉センターに改称)。すべての都道府県と政令都市に設置されており,地域における技術的な中核機関として位置づけられている。
 
 精神科医や保健師,精神保健福祉士,臨床心理技術者(今後,公認心理師に置き換わる可能性あり)等の職員が配置され,保健所市町村等の関係機関への技術指導・技術援助,関係機関職員に対する教育研修,精神保健福祉相談,協力組織の育成,精神保健福祉に関する普及啓発,調査研究,精神医療審査会に関する事務,自立支援医療および精神障害者保健福祉手帳の判定などを行っている。診療機能や,デイケアのリハビリテーション機能をもつセンターもある。

 精神保健福祉相談は保健所でも行われているが,精神保健福祉センターでは,複雑または困難なものを行うとされている。また,アルコール・薬物関連問題や思春期精神保健(ひきこもり等)の特定相談など専門的な相談を行っている。自殺対策や,長期入院者の地域移行支援など,新たな課題に取り組むセンターもある。

 医療計画5疾患精神疾患が2013年に入ってから,当事者の状態に応じて,精神科医療や地域生活を支える機能や,速やかに救急医療や専門医療などが提供できる機能について,他の疾患と同様に検討されるようになったことは,医療計画に精神疾患が加わった意義があったと考えられる。精神保健福祉センターは,医療計画実現のため,保健所との協働,市町村への支援,医療機関との連携等をすべきだと思われる(p. 94)。

『関係行政論』(遠見書房)

C.誤り(☓)。3級の説明とのこと。私は「おおむね適切」で(☓)としました。

 精神疾患の診断を受けた場合,精神障害の状態にあることを認定する精神障害者保健福祉手帳の交付を受けることができる.等級が1級から3級に分かれており, 1級介助なしで日常生活を送ることが難しい状態, 2級日常生活が著しい制限を受けている状態, 3級日常生活や社会生活が制限を受けている状態と定めている.精神障害者保健福祉手帳はすべての精神疾患が対象となっており,そのなかには発達障害も含まれる(p. 285).

『公認心理師必携テキスト』(学研プラス)

→ 手帳のポイントはおさえてますか? もらい方,手帳には何が書いてあるか,他にどんな手帳があったか等。当ブログの関係行政論(1)〜(40)のどこかで書いています(保健・医療タグか検索で見つかるかと)。

D.正しい(◯)。家族の高齢化等に伴い保護者に関する規定が外されたとのこと。私は医療保護入院の保護者から家族等へ云々と「間違えて」(◯)としました(笑)。てか,これどこに載ってるんでしょう。初めて聞いたような。やはり,基本的なもので◯☓を判定させ(この問題ではAとC),マニアックなもの(この問題ではBとD)は判らなくても良いという路線なんでしょうな。